提言と寄稿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　仁徳天皇陵に隣接する大仙公園


　2006年４月１日、堺市は全国で１５番目、関西で４番目の政令指定都市になりました。
税財源などが、国や大阪府から移譲され、自由度の高い施策を打ち出すことが
可能になります。
　その一方で、住民や企業に対し、魅力的な施策をアピールできなければ、
櫛の歯が抜け落ちるように、堺市の資産や資源が流出してしまうことにも
つながりかねません。人口減少の時代に突入し、自治体間でも住民や企業の
獲得競争が厳しさを増しています。悲願であった政令指定都市に
移行できたからといって、それで満足し、止まることはできません。
　堺の先人たちが、その知力をもって、世界に冠たる自治都市を作り上げたように、
２１世紀の堺に生きる人間も、知力をもって新しい堺を作っていかねばなりません。
「堺は面白いことやってるね」「他の政令指定都市とは違うね」と言われるような
都市にするため、皆が知恵を出し合い、それが反映されるようなシステムを
考えていくことが重要です。
　そこで、ちっぽけですが、これまでの記者活動を通じて得た知見から、
堺の課題について考えてみたいと思います。
　もちろん、力量不足は否めませんし、偏ってしまう可能性も排除できません。
ですから、専門知識を有する友人・知人たちにも寄稿してもらい、
多様な意見や見識をご紹介させていただこうと考えています。